大学で友達をつくるには

今回は研究から話を変えて、どうやって大学で友達を探すかについてシェアしたいと思います。

大学での生活をより楽しく過ごすためにも、友達は何とか作りたいところです。

 

<友達ができず悩む>

学生として入学するのであれば、授業を通して色々な人と出会えるので、がんばって探す必要もないと思いますが、私の場合は学生ではなく研究員なので、授業で誰かと知り合うことはできませんでした。

研究室に所属しているため、研究室のメンバーとは知り合えましたが、デスクはメンバーと別の部屋で、私は部屋でひとりです。

英語が下手な私にとって、英語の飛び交う学生の部屋に行くのは、正直怖かったです。本当に必要な研究の話をするときだけしか行けませんでした。なのでラボのメンバーも友達と言えるような距離感ではありませんでした。

とはいえ大学に来たばかりで、大学のどこにどんな人がいるのか、どうすれば友達ができるのかわからず途方に暮れていました。

 

<友達を探す良い方法>

そんな時、国際交流センターという大学の施設のホームページに、Language Exchangeの案内がありました。Language Exchangeとは、お互いの言語を学ぶ外国人同士がお互いに言語を教えあうことです。

また国際交流センターは海外から来た留学生の管理をしている場所で、どの大学も同じような施設はあるかと思います。

日本に興味を持って、日本語を勉強している学生であれば、拙い英語を話す私でもよく聞いてくれました。また、Language Exchangeのパートナー以外にも日本語を勉強している学生は結構いて、週に1度、日本語で会話する集会があるという情報を聞き、そこでも友達を探すことができました。

ある程度大きな大学であれば、日本に興味を持って日本語を勉強している学生はいるはずです。まずは国際交流センターなどの学校の施設から情報を入手し、日本語を勉強している学生を探すのが一番簡単で早いかと思います。

 

<その他>

得意なこと、好きなことがあれば、クラブ活動に参加するのも良い方法です。アメリカの大学では学生だけでなく研究員や教員もクラブ活動に参加できますし、クラブ活動の数もかなり多いです。

大学のHPなどで公式のクラブ活動が紹介されていると思います。また、セメスターの開始すぐであれば、部員募集のためのイベントなども開催されるので、チェックしておくと良いです。

いつでもコメントを

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役に立つような情報を出来る限りシェアしていきたいと思います。

留学先をどう決めたか

すみません、びっくりするくらい久しぶりになってしまいました。。。

今回は、私の留学候補先決定までについてシェアしたいと思います。

 

1.何の研究をするか

会社で既に基礎研究を進めており、そのテーマを持っていくのであれば、何も悩むことはないと思います。私の場合は、会社でバリバリ基礎研究をやっていたわけではなく、また会社から特別この技術を学んできてくれ、と言われたわけではないので、ここは結構悩みました。

会社の留学制度を利用するからには、以下の2点を考えていました。

  • 会社にとって有用な技術かどうか
  • その技術は自分の持っている専門性と一致しているか

研究テーマを考えるに当たって、まずは自分の専門が何なのかを考え、その後に、その技術を利用した有用な研究技術を探すことにしました。②⇒①の順番です。

私は元々、天然物のモノトリの出身で、低分子の分取精製とNMRやMSを使った構造解析が専門でした。会社に入ってから色々な分析機器を使えるようになりましたが、他人と比較して長けている技術といったら、NMRでした。

一方で、アカデミックでNMRの研究というと、ほぼバイオ系の高分子化合物が対象で、今まで低分子を専門に扱ってきた自分としては、高分子化合物をターゲットとして研究することへの不安が強くありました。なので、自分の専門分野ではなくとも、会社にとって有用な技術として、NIR等を使ったPAT技術の研究等をテーマにすることも考えました。

幸いなことに上司は私の相談を快く聞いてくれる方だったので、相談したところ、やはり今まで特に専門としてもいない技術を学びにいくのは、対外的にも説明しづらい部分があるのでは、というコメントをもらいました。社内選考を意識した場合に、まずここがネックになるとは思っていたため、やはり技術としてはNMRにすることにしました。

ではNMRを使って、何か会社に有用な技術があるかどうかですが、ここはNMRがパワフルな技術として近年も広く利用されているため、困りませんでした。

近年のNMR機器の発達に従い、NMRの構造解析の対象は低分子から高分子へ移り、X線結晶構造解析に代わる構造解析技術として、大きく注目されています。また溶液での測定が可能なことから、生体内に近い状態での構造解析ができたり、またダイナミクス解析も可能なため、バイオ医薬品に力を入れようとしている会社にとって、NMRを使った高分子化合物の構造解析技術は非常に有用と考えられました。よって「NMRを使ったタンパク質の高次構造解析」を私の研究テーマとして設定しました。

 

2.留学先をどこにするか

会社によっては、例年特定の研究室に入れ替わりで行ったり、共同研究先として繋がりのあるところへ行ったりなどで、選ぶまでもなく決まっている場合もあるかと思います。私の場合、留学制度が初年度ということもあり、繋がりを作るのも課題の一つであったため、一から探し始めました。

国すら自分で決めることができましたが、会社として米国展開に力を入れるという目標が大きくあったため、米国にしようと考えていました。やはり世界一の大国で、一度自分の目で様々なものを見てみたいという想いもありましたし。

研究については一度置いておいて、純粋に一年間アメリカで留学に行くならば、どこが良いかを考えたときに、以下の2点を考えていました。

  • 治安が良いかどうか
  • 都市部に近いかどうか

また大学のランクというのもある程度気にしていました。やはり留学に行くからには、ある程度レベルの高い大学で研究をしたいというのと、あまりに難関すぎる場合、周りについていけず、辛い想いをするだけなのではないかという不安と、葛藤していました。

ちなみにアメリカの大学の仕組み(セメスター制やランキングの意味等)については、日米教育委員会のHPがわかりやすいので、おすすめです。

www.fulbright.jp

どこに住みたいかを決めたら、あとは近くにある大学を調べ、大学のHPから在籍する先生の研究内容を見て、論文をチェックしていく、という具合です。

ちなみに大学のレベルについては、地球の歩き方のアメリカ大学院留学用の本を参考にしました。大学ごとにTOEFLやIELTSのスコアを足切りとして設定しているところもあり、そのスコアと大学のランクはある程度比例するみたいです。

 

 

 以上のようにして留学先候補を探していきました。

海外留学の概要

こんにちは。

今回は、私の海外留学の概要をお伝えします。

 

①期間

20177月から1年間

会社の留学制度で期間は決められています。私は修士の学位までは取得していますが、今回は博士課程ではなく、「研究室の特別研究員」という位置づけで行きます。学生としてではないため、J-Visaになります。

Visaの種類は多数あって、以下の地球の歩き方のウェブページが見やすいのでおすすめです。

www.arukikata.co.jp

 

 

②留学先

メリーランド州の大学の研究室

メリーランドってどこ?っていう方も多いと思いますが、東海岸でワシントンDCから北東すぐのところです。50ある州の42番目と比較的小さな州です。

 

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会社の共同研究先等ではなく、自分で1から場所を探し、連絡をし、受け入れてもらうことができました。その過程も後程お伝えする予定です。

 

③家族

妻と2人

子どもはいないため、妻を連れて2人でアメリカに行きます。妻はJ-2 Visaになります(私はJ-1 Visa)。

 

次回は、実際に取進めをしたまず第一歩として、研究テーマを決め、社内の選考を進めていったところをお伝えしたいと思います。

このブログについて

はじめまして。

このブログでは、製薬会社の研究職に勤めている私が、アメリカへ研究留学へ行く話をまとめていこうと思います。

同じように会社勤めで留学に行く予定のある方、行ってみたいと思っている方の参考になるような情報を提供できれば幸いです。